電話対応で使える敬語を網羅!訪問看護ステーションで使える例文つき

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「電話のときに使っている敬語、本当に合っているかな」

訪問看護ステーションの事務職員として働いていてこのように思う方もいるでしょう。

利用者さんやご家族、ケアマネジャーとの電話で、敬語の使い方に不安を感じていませんか?

顔が見えない電話だからこそ、言葉遣い一つで事業所の印象が大きく変わってしまいます。

本記事では、電話対応で使える敬語を解説します。

また、訪問看護ステーションですぐに使える具体的なフレーズもあわせて紹介しますので、読み終わる頃には自信を電話対応ができるようになるでしょう。

目次

これだけは押さえたい電話対応の基本敬語3原則

電話対応で敬語を使いこなすには、複雑なルールを覚える前に、まず以下の3つの基本原則を押さえましょう。

  1. 顔が見えないからこそ「声の表情」を意識する
  2. 「させていただく」の多用はNG!正しい敬語を使い分ける
  3. 最も大切なのは相手を「思いやる心」

この3つを意識するだけで、あなたの電話対応は格段に良くなります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.顔が見えないからこそ「声の表情」を意識する

電話対応では、あなたの声が事業所の「顔」になります。

対面であれば表情や身振りで伝えられるニュアンスも、電話では声のトーンや話し方だけが頼りです。

いつもより少し高めの声と明るいトーンを意識するだけで、相手に与える印象は驚くほど変わります。

口角を少し上げて話すと、自然と声が明るくなるのでおすすめです。

たとえ敬語が完璧でなくても、丁寧で明るい声の表情は相手に安心感と「しっかり話を聞いてくれている」という信頼感を与えます。

2.「させていただく」の多用はNG!正しい敬語を使い分ける

「〜させていただきます」は便利な言葉ですが、使いすぎると回りくどく、慇懃無礼(いんぎんぶれい)な印象を与えることがあります。

この言葉は「相手の許可を得て、自分が恩恵を受ける」というニュアンスをもつ謙譲語です。

たとえば、「折り返しお電話させていただきます」は正しい使い方ですが、「ご説明させていただきます」は「ご説明いたします」の方がシンプルで適切といえます。

敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つを適切に使い分けることが基本です。

後で詳しく解説しますが、まずは「させていただく」を連発していないか、一度意識してみましょう

3.大切なのは相手を「思いやる心」

完璧な敬語を使おうと意識しすぎるあまり、言葉に詰まったり、冷たい印象になったりしては本末転倒です。

大切なのは、「相手の状況を察し、力になりたい」という気持ちです。

特に訪問看護ステーションには、不安や焦りを抱えて電話をかけてくる方も少なくありません。

たとえ少し言葉遣いを間違えても、親身に話を聞く姿勢があれば、その気持ちは相手に伝わります

技術よりもまず「心」を大切にしましょう。

【超基本】知らないと恥ずかしい敬語3種類の正しい使い分け

電話対応で自信をもつためには、敬語の基本である「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類を正しく理解し、使い分けることが重要です。

「誰を主語にするかで使う言葉が変わる」と覚えましょう。

  1. 尊敬語:相手の行動や状態を高める言葉
  2. 謙譲語:自分の行動や状態をへりくだる言葉
  3. 丁寧語:言葉遣いを丁寧にする言葉

それぞれの違いを、具体的な例を交えながら分かりやすく解説します。

1.尊敬語:相手を立てる言葉

尊敬語は、相手や相手側の人物、物事、状態などを高める(立てる)ことで、敬意を表す言葉です。

主語が「相手」や「相手側の人」になる時に使います。

「〇〇様が言いました」

「〇〇様がおっしゃいました」

尊敬語は、相手への敬意を直接的に示す重要な敬語です。

訪問看護では、利用者さんやご家族、医師、ケアマネジャーに対して使用します。

  • 言う→おっしゃる
  • 来る、いる→いらっしゃる
  • 見る→ご覧になる
  • 食べる→召し上がる

2.謙譲語:自分がへりくだる言葉

謙譲語は、自分や自分側の人物、物事、状態などをへりくだって表現することで、間接的に相手への敬意を表す言葉です。

主語が「自分」や「自分側の人間(上司など)」になる時に使います。

「明日、先生の所へ行きます」

「明日、先生の所へ伺います」

自分を下げることで、結果的に相手を立てるのが謙譲語の役割です。

社内の上司について社外の方に話す際も、上司を身内として謙譲語を使います。

「管理者が申し上げておりました」

代表的な謙譲語は、以下のとおりです。

  • 言う→申し上げる
  • 行く、来る→伺う、参る
  • 見る→拝見する
  • 食べる→いただく

3.丁寧語:言葉遣いを丁寧にする言葉

丁寧語は、相手が誰であるかに関わらず、聞き手に対して丁寧な印象を与えるために使う言葉です。

会話全体を丁寧にする役割があり、最も日常的に使われる敬語です。

尊敬語や謙譲語と組み合わせて使うことも多く、「です」「ます」や、より丁寧な「ございます」が代表的です。

まずは全ての会話の基本として、丁寧語を正しく使うように意識しましょう。

「本日は、休みでございます」

と話すだけで、印象は大きく変わります。

【シーン別】そのまま使える!電話対応の敬語フレーズ集15選

ここからは、電話対応で頻繁に遭遇する15のシーン別に、そのまま使える敬語フレーズをまとめました。

このフレーズを覚えておけば、いざという時に慌てず、スムーズに対応できます。

  1. 電話を受ける時の第一声
  2. 相手の名前や用件を確認する時
  3. 電話を取り次ぐ時
  4. 担当者が不在の時
  5. 折り返しを提案する時・受ける時
  6. 伝言を受ける時
  7. 相手の声が聞き取りにくい時
  8. 電話をかける時の第一声
  9. 相手が不在で伝言を頼む時
  10. 問い合わせ・質問をする時
  11. お礼を伝える時
  12. 謝罪する時
  13. 用件を断る時
  14. 電話を保留にする時・解除する時
  15. 電話を切る時

これらのフレーズをメモし、いつでも見返せるようにしておきましょう。

1.電話を受ける時の第一声

会社の「顔」として、明るくハキハキと名乗ることが重要です。

3コール以内に出るのが理想とされています。

  • 「お電話ありがとうございます。訪問看護ステーション〇〇、事務の△△でございます」
  • もし3コール以上鳴ってしまった場合:「大変お待たせいたしました。訪問看護ステーション〇〇、事務の△△でございます」

2.相手の名前や用件を確認する時

相手が名乗らない場合や、聞き取れなかった場合は、こちらから丁寧にお伺いします。

  • 「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」
  • 相手が名乗った後:「〇〇様でいらっしゃいますね。いつもお世話になっております」
  • 用件を尋ねる時:「どのようなご用件でいらっしゃいますか」

3.電話を取り次ぐ時

担当者の名前と用件を復唱し、保留にしてから取り次ぎます。

保留が長くなりそうな場合は、一度電話に戻り状況を説明しましょう。

  • 「〇〇(担当者名)ですね。かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
  • 保留する前には、必ず「少々お待ちください」と一声かけるのがマナーです。

4.担当者が不在の時(外出・会議・休みなど)

担当者が不在であることと、その理由、戻り時間を簡潔に伝えます。

社内の人間の「休み」には「お」をつけません。

  • 外出中:「申し訳ございません。あいにく〇〇は外出しております。△時頃に戻る予定でございます」
  • 会議中:「申し訳ございません。〇〇はただいま会議中でございます。終了は△時頃の予定です」
  • 休みの場合:「申し訳ございません。〇〇は本日、休みを取っております」

5.折り返しを提案する時・受ける時

担当者不在の場合は、こちらから折り返しを提案するのが親切です。

  • 提案する時:「よろしければ、戻り次第、〇〇からお電話を差し上げるようにいたしましょうか」
  • 相手の連絡先を聞く時:「念のため、ご連絡先のお電話番号をお伺いしてもよろしいでしょうか」
  • 折り返しを受ける時:「かしこまりました。そのように申し伝えます」

6.伝言を受ける時

伝言は、日時、相手の名前、用件、連絡先などをメモに取り、必ず復唱して確認します。

  • 「かしこまりました。私、事務の△△がご伝言を承ります」
  • 復唱確認:「復唱いたします。〇〇様からお電話があり、△△の件で至急ご連絡が欲しいとのこと、お電話番号は□□でよろしかったでしょうか」

7.相手の声が聞き取りにくい時

電波状況や周囲の騒音などで声が聞こえにくい場合は、相手に失礼にならないよう、自分のせいかもしれないというニュアンスで伝えます。

  • 「申し訳ございません、少々お電話が遠いようなのですが、もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」
  • 「申し訳ございません、周りの声が大きく、聞き取りづらくなっております」

8.電話をかける時の第一声

まず自分の会社名と名前を名乗り、相手の部署や名前を確認してから用件を伝えます。

「お忙しいところ恐れ入ります。私、訪問看護ステーション〇〇の△△と申します。いつもお世話になっております。□□様はいらっしゃいますでしょうか」

9.相手が不在で伝言を頼む時

担当者が不在の場合は、戻り時間を確認し、簡潔に用件を伝えて伝言をお願いします。

  • 「かしこまりました。恐れ入りますが、お戻りになりましたら、□□の件で訪問看護の△△から電話があった旨をお伝えいただけますでしょうか」
  • またかけ直す場合:「それでは、改めてご連絡いたします。何時頃お戻りになりますでしょうか」

10.問い合わせ・質問をする時

用件を簡潔に伝え、相手が答えやすいように質問します。

  • 「恐れ入ります、〇〇の件でお伺いしたいことがございまして、お電話いたしました」
  • 「現在お時間よろしいでしょうか?」

11.お礼を伝える時

何かをしてもらった際は、感謝の気持ちを具体的に伝えます。

  • 「お忙しい中ご対応いただき、誠にありがとうございました」
  • 「〇〇様のおかげで大変助かりました。ありがとうございます」

12.謝罪する時

まずは何に対して謝罪しているのかを明確にし、誠意を込めてお詫びします。

  • 「この度は、私どもの不手際で大変申し訳ございませんでした」
  • 「ご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。よろしければ、詳しいお話をお聞かせいただけますでしょうか」

13.用件を断る時

できない理由を伝える前に、「ご期待に添えず申し訳ございません」といったクッション言葉を挟むと、印象が和らぎます。

  • 「大変申し訳ございませんが、その件につきましてはいたしかねます」
  • 「あいにくですが、ご要望にお応えすることが難しい状況でございます」

14.電話を保留にする時・解除する時

保留時間は30秒以内が目安です。

長くなる場合は一度電話に戻り、状況を説明してお詫びします。

  • 保留する時:「確認いたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか」
  • 解除する時:「大変お待たせいたしました。〇〇の件ですが、〜」

15.電話を切る時

用件が終わってもすぐに切らず、相手が切るのを待つのが基本です。

こちらから切る場合は、静かに切りましょう。

「お忙しいところありがとうございました。それでは、失礼いたします」

【要注意】実は失礼!つい使いがちなNG敬語7つの言い換え例

良かれと思って使っている言葉が、実は間違っていたり、相手に失礼な印象を与えたりすることがあります

ここからは、特に間違いやすい7つのNG敬語と、その正しい言い換え例を紹介します。

  1. 「了解しました」→「承知いたしました」
  2. 「ご苦労様です」→「お疲れ様です」
  3. 「〜になります」→「〜でございます」
  4. 「どちら様でしょうか?」→「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
  5. 「お休みをいただいております」→「休みを取っております」
  6. 「〇〇様はおられますか?」→「〇〇様はいらっしゃいますか?」
  7. 「参考になりました」→「大変勉強になりました」

無意識に使ってしまっていないか、セルフチェックしてみましょう。

1.「了解しました」→「承知いたしました」「かしこまりました」

「了解」は、同僚や目下の人に使う言葉であり、目上の方やお客様に使うのは失礼にあたります。

お客様や取引先、上司に対しては、「承知いたしました」または、より丁寧な「かしこまりました」を使いましょう。

  • 「承知いたしました」は「事情を理解し、引き受けます」という意味で、幅広く使えます。
  • 「かしこまりました」は「謹んでお受けします」という、より敬意の高い表現です。

2.「ご苦労様です」→「お疲れ様です」「お世話になっております」

「ご苦労様」は、基本的に目上の人が目下の人をねぎらう時に使う言葉です。

電話口で相手が誰であれ、使うのは避けるのが無難です。

  • 社外の方には「いつもお世話になっております」
  • 社内の人には「お疲れ様です」

こうした使い方が一般的です。

電話を切る際に、うっかり「ご苦労様です」と言ってしまわないように注意しましょう。

3.「〜になります」→「〜でございます」

「〜になります」は、「Aが変化してBになる」という意味の言葉です。

「信号が青になります」

これは適切な使い方です。

「こちらが資料になります」「料金は5,000円になります」

これらは、変化したわけではないため誤った使い方といえます。

「こちらが資料でございます」「料金は5,000円でございます」

と表現するのが正しい日本語です。

「バイト敬語」とも呼ばれる間違いなので、意識して直しましょう。

4.「どちら様でしょうか?」→「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

「どちら様?」という聞き方は、相手を問い詰めるような、少しぶっきらぼうな印象を与えてしまう可能性があります。

より丁寧な印象を与えるためには、クッション言葉を使って柔らかく尋ねるのがマナーです。

  • 「失礼ですが」
  • 「恐れ入りますが」

といった前置きをつけ、「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」と聞きましょう。

相手に気持ちよく名乗ってもらうための配慮です。

5.「お休みをいただいております」→「(〇〇は本日)休みを取っております」

「いただく」は、相手から何かをもらう時に使う謙譲語です。

休みは会社からもらうものであり、電話の相手からもらうものではありません

社外の方に対して、身内の休みをへりくだりすぎるのは不自然です。

この場合は、尊敬や謙譲の意を含まない丁寧語を使い、「〇〇は本日、休みを取っております」と事実を伝えるのが適切です。

6.「〇〇様はおられますか?」→「〇〇様はいらっしゃいますか?」

「おる」は、自分の存在をへりくだって言う謙譲語(「おります」)であるため、相手側の人の存在に対して使うのは間違いです。

正しい言葉は、尊敬語である「いらっしゃる」です。

「〇〇部長はいらっしゃいますか?」

と尋ねるのが正しい敬語ですので、しっかり覚えておきましょう。

7.「参考になりました」→「大変勉強になりました」

「参考にする」という言葉には、「自分の考えの足しにする」というニュアンスがあります。

目上の方に使うと「一応、聞いておいてあげた」といった、少し上から目線の印象を与えかねません

相手から何か有益な情報を教えてもらった際は、敬意を込めて「大変勉強になりました」と伝えるのが適切です。

心からの感謝と尊敬の気持ちが伝わり、相手も「教えてよかった」と感じるでしょう。

会話がスムーズになるクッション言葉4選

クッション言葉とは、用件を伝える前に一言添えると印象を和らげ、相手への配慮を示すものです。

使いこなすと、会話が格段に丁寧でスムーズになります

  • お願いする時:「恐れ入りますが」「お手数ですが」
  • 尋ねる時:「失礼ですが」「差し支えなければ」
  • 断る・反論する時:「あいにくですが」「申し上げにくいのですが」
  • 感謝を伝える時:「おかげさまで」「お心遣い痛み入ります」

状況に応じてこれらの言葉を挟むだけで、電話対応の「プロ感」がぐっと増します。

1.お願いする時:「恐れ入りますが」「お手数ですが」

相手に何かを依頼したり、手間をかけさせたりする際に使います。

直接的に「〇〇してください」と言うよりも、ずっと丁寧で謙虚な印象になります。

  • 「恐れ入りますが、もう一度お名前をお聞かせいただけますでしょうか」
  • 「お手数ですが、こちらの書類にご記入の上、ご返送いただけますでしょうか」

特に「恐れ入りますが」は、感謝と申し訳なさの両方の意味で使える有能な言葉です。

2.尋ねる時:「失礼ですが」「差し支えなければ」

相手の個人的な情報(名前や連絡先など)を聞いたり、少し答えにくいかもしれない質問をしたりする前に使います。

  • 「失礼ですが、どちらの〇〇様でいらっしゃいますか」
  • 「差し支えなければ、折り返しのご連絡先を教えていただけますでしょうか」

この一言があるだけで、相手は「配慮してくれているな」と感じ、安心して答えやすくなります。

3.断る・反論する時:「あいにくですが」「申し上げにくいのですが」

相手の要望に応えられない時や、否定的な内容を伝えなければならない時に使います。

いきなり「できません」と言うよりも、衝撃を和らげる効果があります

  • 「あいにくですが、その時間は別の予定が入っております」
  • 「大変申し上げにくいのですが、その件についてはお答えいたしかねます」

断る時こそ、相手への配慮が最も重要になります。

4.感謝を伝える時:「おかげさまで」「お心遣い痛み入ります」

感謝の気持ちをより深く、丁寧に伝えたい時に使います。

  • 「ご心配をおかけしましたが、おかげさまで利用者の〇〇様の熱は下がりました」
  • 「この度は、お心遣い痛み入ります。誠にありがとうございます」

特に「お心遣い痛み入ります」は、相手の親切な行為に対して、恐縮しつつ深く感謝する気持ちを表せる美しい日本語です。

訪問看護ステーションの電話対応時に使える敬語の例文

ここからは、訪問看護の事務職員が業務の場で実際に使える、電話対応時の敬語の例文を紹介します。

1.【相手別】言葉遣いのポイントと具体的なフレーズ集

電話をかけてくる相手によって、求められる対応は異なります。

主な相手別に言葉遣いのポイントと具体的なフレーズを解説します。

利用者さんへ:敬意と温かみで不安に寄り添う

最も心を配るべき相手です。

敬語を使いつつ、冷たい印象にならないよう、温かみのある言葉を選びましょう

専門用語は避け、分かりやすい言葉で話すことが重要です。

  • 不安そうな声の時:「いかがされましたか?大丈夫ですよ、ゆっくりお話しください」
  • 電話を切る時:「何かありましたら、いつでもお電話くださいね。失礼いたします」

ご家族へ:心配する気持ちを汲み取り共感を示す

ご家族は、ご本人のことを誰よりも心配しています。

その気持ちに共感し、情報を共有するパートナーとしての姿勢を示しましょう

  • 状況を尋ねられた時:「ご心配でいらっしゃいますよね。ただいま看護師に状況を確認してまいります」
  • 感謝された時:「とんでもございません。ご家族様のご協力があってこそです。ありがとうございます」
  • 労いの言葉:「ご家族様も、毎日大変でいらっしゃいますよね。どうぞご無理なさらないでください」

ケアマネジャー・他事業所へ:簡潔・的確に「報告・連絡・相談」

ケアマネジャーや他のサービス事業者は、日々の情報連携が欠かせない大切なパートナーです。

多忙な相手の時間を奪わないように、用件は簡潔かつ的確に伝えることを心がけます。

  • 電話をかける時:「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇様の件でご報告があり、お電話いたしました」
  • 情報共有の依頼:「恐れ入りますが、〇〇様の最近のご様子で、何かお変わりはございませんでしょうか」
  • 感謝を伝える時:「いつも迅速なご対応、ありがとうございます。大変助かります」

医師・病院スタッフへ:多忙を前提に要点をまとめて話す

医師や病院スタッフは非常に多忙です。

電話をかける際は、まず用件を伝え、話せる状況かを確認するのがマナーです。

報告内容は、事前に要点をまとめておきましょう。

  • 電話をかける時:「〇〇病院の××先生でいらっしゃいますか。お忙しいところ恐れ入ります。訪問看護ステーション〇〇の△△と申します。□□様(患者名)の件でご報告がありお電話いたしましたが、ただいま5分ほどお時間よろしいでしょうか」
  • 報告する時:「結論から申し上げますと、〜」と要点から話すと伝わりやすいです。

2.【問い合わせの内容別】そのまま使える専門フレーズ集

緊急時や費用説明、個人情報の取り扱い、クレーム対応など、訪問看護ステーションにはさまざまな状況に応じた問い合わせがくることがあります。

場面別にそのまま使える専門フレーズをまとめましたので、参考にしてください。

緊急・体調不良の連絡を受けた時

相手は動揺している可能性があります。

まずはこちらが落ち着き、相手を安心させることが最優先です。

  • 第一声:「いかがなさいましたか。落ち着いて、ゆっくりお話しください」
  • 状況を聞きながら:「はい、〇〇なのですね。大丈夫ですよ。今すぐ看護師に代わりますね」

サービス内容や費用について説明する時

専門用語を避け、誰にでも分かるかんたんな言葉で説明しましょう。

  • 「介護保険の制度は少し複雑に感じられますよね。分かりやすくご説明しますね」
  • 費用について:「1回あたりのご利用料金は〇〇円でございます。こちらには△△の費用が含まれております」
  • 確認する時:「ここまでで、何かご不明な点はございますか」

個人情報について問い合わせがあった時

たとえご家族からでも、安易に個人情報を伝えてはいけません。

事業所のルールに則り、丁寧にお断りする必要があります。

「大変申し訳ございません。個人情報保護の観点から、お電話口では詳しいお答えをいたしかねます。後ほど、担当の看護師からご本人様の許可を得た上でご連絡差し上げます」

この一言が、事業所と利用者さんの信頼を守ります。

クレームや厳しいご意見をいただいた時の初期対応

まずは相手の感情を受け止め、真摯に傾聴する姿勢が大切です。

言い訳や反論はせず、事実確認に徹します。

  • 「ご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません」
  • 「よろしければ、今後の改善のためにも、詳しいお話をお聞かせいただけないでしょうか」
  • 「この度は貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。責任者に申し伝え、必ず改善に努めます」

まとめ

今回は、電話対応における敬語の基本から、訪問看護ステーションで使える専門的なフレーズまで幅広く解説しました。

たくさんのルールがあって難しく感じるかもしれませんが、一番大切なことは「相手を思いやる心」です。

経験を重ねるうちに、言葉は自然とあなたのものになります

自信をもって受話器を取り、あなたの温かい声で、電話の向こうの相手に安心を届けていきましょう。

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