「電話応対で噛んでしまう」
と悩んでいませんか?
特に正確な情報伝達が求められる訪問看護の現場では、言葉に詰まると焦りや不安を感じやすいものです。
本記事では、電話対応で噛む原因を分析し、今すぐ実践できる対策や言い換えフレーズを具体的に解説します。
この記事を読むことで、噛んでも落ち着いてリカバリーできる技術が身につき、自信をもって受話器をとれるようになります。
目次
電話で噛むのはなぜ?知っておきたい主な原因
電話で噛んでしまう背景には、単なる滑舌の問題だけでなく、心理面や環境面が複雑に関係しています。
詳しく見ていきましょう。
完璧に話そうという心理的プレッシャー
「一言も間違えてはいけない」という強い思い込みが、口周りの筋肉を硬直させます。
事務職員として利用者さんやケアマネジャーなどさまざまな方と接するため、失礼がないようにと気負いすぎているかもしれません。
「多少噛んでも、丁寧なら伝わる」という心の余裕をもちましょう。
口が動いていない・呼吸が浅いなどの身体的要因
物理的に口が開いていないと、音がこもって言葉が重なりやすくなります。
特にデスクワークで猫背になっていると、肺が圧迫されて呼吸が浅くなり、一息で話せる文字数が減ってしまいます。
正しい姿勢を保ち、意識的に口を大きく動かして活舌良く話しましょう。
相手を待たせまいとした焦り
相手を待たせたくない一心で、話すスピードが思考を追い越してしまうことがあります。
早口になると舌の回転が追いつかず、言葉の語尾や接続詞を噛みやすくなります。
自分が思っている以上に「ゆっくり、間を置く」ことを意識するだけで、噛む回数は劇的に減るでしょう。
言葉自体が言いにくい
ビジネス特有の硬い表現は、日常会話で使わない筋肉を動かすため難易度が高いといえます。
特に「し、ち、つ」が連続するのは、プロのナレーターでも噛みやすい言葉です。
次に何を言うべきか決まっていない状態で話し始めると、脳が迷い、口が止まってしまいます。
言いにくい言葉を把握し、事前に口に馴染ませておくとよいでしょう。
電話対応で噛む人がしておくべき5つの準備
噛まないためには、電話が鳴る前に以下の準備をしておきましょう。
噛みやすい単語を避ける「言い換えリスト」を手元に置く
自分が過去に噛んだ言葉や、苦手なフレーズをリスト化し、言い換え案をメモしておきましょう。
たとえば、「承知いたしました」が苦手なら「かしこまりました」に書き換えておくだけで安心です。
訪問看護で頻出する「ステーション」や「主治医」など、特定の単語を強調して書いた「カンペ」をPCの横に貼ってもよいでしょう。
受話器を取る直前に笑顔を作り口角を上げる
笑顔の表情を作ると口角が上がり、声の通りが良くなります。
これを「笑声(えごえ)」と呼び、電話越しでも明るく、はっきりとした印象を相手に与えられます。
電話が鳴ったらまず「ニッコリ」してから受話器を取ることを、新しい習慣にしましょう。
一呼吸置いてから話し始める
受話器を取ってすぐに話し始めるのではなく、0.5秒の「間」を作りましょう。
一息吸ってから話し始めることで、肺に空気が入り、発声が安定します。
焦ってすぐに第一声を発すると、息が足りなくなって途中で言葉が詰まりやすくなります。
デスク周りの環境を整えてリラックス状態を作る
作業スペースが散らかっているだけでも脳が疲れ、集中力を奪われます。
必要なメモやペン、コップ一杯の水など、自分が安心できる環境を整えてください。
適度に水分を摂り、喉を湿らせておくことも、滑舌をよくするためのポイントです。
噛みにくい言葉はこう言い換える!スムーズに伝わる代用表現3選
無理に難しい敬語を使おうとして噛むくらいなら、伝わりやすい言葉に変えてしまいましょう。
「承知いたしました」を「かしこまりました」に変える
「承知(しょうち)」はサ行とタ行が混ざり、舌の動きが複雑で噛みやすい単語です。
一方、「かしこまりました」はカ行の音が多く、口を大きく動かすため、はっきり発音しやすい傾向があります。
どちらも「相手の依頼や情報を了解した」という意味で、ビジネスシーンでの適切さは変わりません。
自分が言いやすい方を選択し、会話のテンポが崩さないようにしましょう。
「いらっしゃいますでしょうか」を「お願いできますでしょうか」に変える
「いらっしゃいますでしょうか」は音節が長く、「いら」「しゃ」「ます」「でしょ」とラ行・サ行・マ行が入り混じり、舌の位置を細かく切り替える必要があるため噛みやすい表現です。
取り次ぎの際は「○○様をお願いできますでしょうか」とシンプルに伝えることで、発音の負担を大幅に減らせます。
「お願いできますか」とさらに短くしても、丁寧さは十分保たれます。
取り次ぎは電話対応の中でも特に頻度が高い場面です。
言いやすい表現をマスターしておけば、毎回の電話がぐっと楽になり、自信を持って対応できるようになります。
「~でございますね」を「~ですね」とリズム良くつなぐ
「ございますね」は丁寧ですが、語数が多く、早口になると噛みやすい言葉です。
状況に応じて「~ですね」と、簡潔な表現に切り替えましょう。
言葉を短くすることで、一息で言える範囲に収まり、噛むリスクを減らせます。
相手にとっても聞き取りやすく、情報が正確に伝わるメリットがあります。
もし噛んでしまったら?信頼を落とさない方法
プロの電話対応とは一度も噛まないことではなく、「噛んだ時にどう振る舞うか」で決まります。
「失礼いたしました」と短くお詫びして言い直す
噛んでしまったときは、動揺せずに「失礼いたしました」と一言添えて、すぐ言い直しましょう。
ポイントは、噛んだ部分を曖昧にせず、その直前からもう一度ゆっくり丁寧に発音することです。
潔くお詫びした方が、相手に「責任感を持って対応してくれている」という好印象を与えられます。
噛んだことを引きずらず明るいトーンを維持する
一度噛むと「また噛むかも」という不安に囚われると、さらなる失敗を招く悪循環に陥ります。
噛んだ事実はその場で完結させ、次の文章からは明るく落ち着いたトーンに戻しましょう。
相手は、あなたが一度噛んだことよりも、その後の説明が分かりやすいかどうかを重視しています。
「噛む=即、評価ダウン」ではないので、過度に心配する必要はありません。
ゆっくりと話して落ち着きを取り戻す
噛んだ直後は心拍数が上がり、無意識に言葉を詰め込もうとしてさらに噛みやすくなります。
そのようなときこそ、意識的に「一文字ずつ置くようなスピード」まで速度を落としてください。
ゆっくり話すことは、相手にとって「丁寧に説明してくれている」という安心感に繋がります。
自分のペースを自分でコントロールできている感覚を取り戻せば、焦りは自然と消えるでしょう。
訪問看護・介護事務の現場で役立つ!専門用語を噛まないコツ
医療・介護の用語は、普段使わない漢字の羅列が多いため、そもそも噛みやすいのです。
施設名や診療科目は「句読点」を意識して区切る
「○○訪問看護ステーション」など長い名称は、一気に言おうとせずに心の中で区切りましょう。
「○○/訪問看護/ステーション」と、パーツごとに発音するイメージをもつと安定します。
長い固有名詞は、脳が処理しきれずに口が先走るため、噛みやすくなるのです。
句読点を意識して、一音一音を大切に置くように話せば、専門用語も聞き取りやすくなります。
「指示書」「ケアプラン」など重要語句の前に間を置く
「訪問看護指示書(ほうもんかんごしじしょ)」の「しじしょ」は特に噛みやすい部分です。
こうした嚙みやすい言葉の前には、0.5秒ほどの小さな「タメ」を作ってください。
間を置くことで、自分の口の準備が整い、さらに相手にとっても「大事な言葉が来る」という合図になります。
プロの話し手は、あえて間を作ることで言葉の輪郭をはっきりさせています。
焦りを感じたときは「少々お待ちください」を活用する
質問に答えようとしてパニックになりそうなときは、無理に言葉をつながず一旦保留にしましょう。
「確認いたしますので、少々お待ちください」といって落ち着くのをおすすめします。
「即答しなければ」という強迫観念を捨て、適切に保留を使ってください。
まとめ
電話対応で噛んでも、決して「恥」でも「無能」でもありません。
大切なのは、噛まない技術を磨くこと以上に、相手に情報を正しく、丁寧に伝えようとする姿勢です。
本記事で紹介した言い換えリストの作成や深呼吸のルーティンを、ぜひ明日からの業務に取り入れてみてください。