カスハラ電話の対応マニュアル|判断基準と対応フローを解説

訪問看護レセプト請求代行事業とは?

訪問看護の煩雑なレセプト請求業務を代行し、⁨⁩レセプト業務の精度向上と事業効率化を実現します。
ビジケアの専門のチームが迅速かつ正確に請求手続きの支援を行い、訪問看護事業所のレセプトの業務を円滑にサポートします。

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  • 「電話がなるたびに動悸がする」
  • 「どこまで我慢すればいいのかわからない」

このように悩んでいませんか。

訪問看護の現場では、利用者さんやご家族からの電話対応が欠かせませんが、理不尽な暴言や長時間の拘束といった「電話によるカスハラ」に疲弊している事務職員の方もいます。

今回は、訪問看護事務の現場で使えるカスハラの電話対応における対応方法を解説します。

目次

そもそもどこからがカスハラ?電話対応における判断基準

電話対応において「これはカスハラだ」と判断する基準を以下で解説します。

社会通念上不相当な言動を伴う場合

顧客からのクレーム全てがハラスメントになるわけではありません

商品やサービスへの改善要求自体は、正当なクレームとして扱う必要があります。

しかし、その要求を実現するための手段が社会通念上不相当な言動を伴う場合、それは「カスタマーハラスメント(カスハラ)」と定義されます。

たとえば、訪問時間の変更希望自体は正当な要求ですが、「今すぐ来ないと大変な目に遭わせるぞ」と脅す行為は手段が不相当であり、カスハラに該当する可能性があります。

大声・長時間・繰り返しなど、一線を超えている場合

正当なクレームであっても、伝え方が度を越している場合はカスハラと考えられます。

具体的には、以下のような行為です。

  • 大声での威圧:怒鳴る、叫ぶなど、通常の会話音量を明らかに超える声で話し続ける行為
  • 長時間の拘束:同じ内容で30分も1時間も繰り返して長時間話す場合
  • 執拗な繰り返し:すでに回答した内容を何度も蒸し返したり、同じ要求を日に何度も電話してきたりする場合

こうした行為は、たとえクレーム内容自体が正当であっても従業員の心身に過度な負担を与えます。

業務遂行を妨げるため、カスハラとして対処しましょう。

カスハラ電話への基本的な対応フロー3ステップ

カスハラ電話への対応は、以下の3ステップで進めるとスムーズです。

  1. 傾聴と記録
  2. 警告
  3. 切断

それぞれの段階での具体的な動きを見ていきましょう。

厚生労働省の「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」も参考にしてください。

1.傾聴と記録

初めに事実確認をしましょう。

電話を受けた直後は、相手が感情的になっているケースが大半です。

まずは「左様でございますか」と相槌を打ち、相手の言い分を傾聴してください。

この際、決して「こちらの非を認める全面的な謝罪」をしてはいけません

「不快な思いをさせたこと」に対してのみ限定的に謝罪し、事実確認を優先し、同時に必ず通話録音を開始するか、メモを詳細に残すかしてください。

  • 「いつ」
  • 「誰が」
  • 「どのような暴言を吐いたか」

という記録は、仮に警察や弁護士などへ相談する際の証拠となります。

2.警告

ハラスメント行為に対しては、はっきりとNGを出します。

傾聴しても相手の暴言や理不尽な要求が止まらない場合、あるいはエスカレートする場合は警告します。

  • 「お客様、そのような大声を出されますと、お話し合いが続けられません」
  • 「その言葉は脅迫と受け取れますのでおやめください」

と冷静に、かつ毅然と伝えましょう。

相手に「自分の行動が許容範囲を超えている」と自覚させるのです。

ここで怯むと相手はさらに増長するため、事務的なトーンを崩さないようにしましょう。

3.切断

警告しても改善しない場合は、通話を終了させます。

警告を出しても暴言が続く、あるいは話が平行線をたどる場合は、迷わず電話を切ってください。

「これ以上はお話できませんので、電話を切らせていただきます」

と通告し、相手の返答を待たずに受話器を置きます。

ガチャ切りではなく、予告してから切るのがポイントです。

「組織の方針として対応を打ち切る」という姿勢を示すことで、相手にあきらめさせる効果があります。

切断後は速やかに上司へ報告し、組織として情報を共有しましょう。

相手を黙らせる・電話を切るためのフレーズ

いざというときに言葉が出ない事態を防ぐため、以下のシチュエーション別フレーズを活用しましょう。

大声で怒鳴られたときのフレーズ

相手のペースに巻き込まれず、冷静に事実を伝えましょう。

  • 「お客様、そのように大きな声を出されますと、内容を正確に聞き取ることができません。少しトーンを落としていただけますでしょうか」
  • 「私どもも解決に向けてお話ししたいと考えておりますので、冷静にお話しいただけますか」

相手は怒鳴ることで主導権を握ろうとしています。

「あなたの声が大きすぎて話が進まない」という事実を淡々と伝えることで、相手にブレーキをかけさせます。

あくまで「聞き取りたい姿勢」を見せつつ牽制するのがポイントです。

「誠意を見せろ」「上を出せ」と理不尽な要求をされたときのフレーズ

抽象的な要求や即答できない要求は、一度持ち帰ります。

  • 「お客様のおっしゃる『誠意』とは、具体的にどのような対応をお求めでしょうか」
  • 「あいにく責任者は不在にしております。また、私の一存では即答できかねますので、組織として確認し、改めてご連絡いたします」

「誠意」という言葉は金品要求の隠れみのになることがあるため、具体化を求める質問で返します。

また、「上を出せ」と言われても安易に取り次がず、まずは担当者レベルで事実確認を行うのが鉄則です。

「SNSに晒すぞ」「土下座しろ」などと脅迫されたときのフレーズ

脅迫的な言動には、法的措置を匂わせて毅然と対応しましょう。

  • 「そのような発言は脅迫と受け取られかねません。これ以上続くようであれば、しかるべき機関への相談も検討させていただきます」
  • 「土下座のような過度な要求には応じかねます。法的な観点からも問題がございますので、お控えください」

このように、社会的に許されない行為であることを指摘します。

このフレーズを使う際は、通話録音を行っている状態で伝えてください。

話が堂々巡りで終わらないときのフレーズ

不毛な時間はきっぱりと終わらせる宣言をします。

  • 「これ以上お話しても議論が平行線をたどるため、本日の対応はここまでとさせていただきます」
  • 「先ほどご説明した通り、これ以上の対応はいたしかねます。業務に支障が出ますので、電話を切らせていただきます」

同じ説明を3回繰り返しても納得しない場合は、それ以上話しても解決しません。

「業務妨害になる」というニュアンスを含めつつ、一方的に通告して切る準備をします。

相手の同意を得る必要はありません。

執拗な謝罪要求があるときのフレーズ

できないことはできないと、明確な境界線を引きます。

  • 「不快な思いをされた点についてはお詫びいたしますが、金銭的な補償などの要求には一切応じられません」
  • 「私どもの組織の方針として、これ以上の対応はいたしかねます。何度ご連絡いただいても回答は変わりません」

謝罪すべき点と、拒絶すべき要求を明確に分けます。

「何度電話しても無駄だ」と相手に理解させることが重要です。

個人の判断ではなく「組織の方針」とすることで、事務職員個人への攻撃を回避しやすくなります。

カスハラ電話対応に関するよくある質問

訪問看護の事務現場でよく聞かれる疑問にお答えします。

相手が「名前を教えろ」としつこい場合、名乗る必要はありますか?

フルネームを名乗る必要はありません。

近年は従業員のプライバシー保護の観点から、名字のみ、あるいは「担当の者」と名乗れば十分とする考え方が主流です。

執拗にフルネームや漢字を聞き出そうとする場合、ネットでの晒し行為やつきまといのリスクがあります。

「防犯上の理由から、フルネームはお伝えしておりません」と毅然と断って問題ありません。

こちらにミスがあった場合のクレームでも、暴言を吐かれたら切っていいですか?

ミスへの謝罪と暴言への対応は分けて考えましょう。

こちらのミスについては誠実に謝罪し、修正対応を行う必要があります。

しかし、ミスをしたからといって、人格否定や暴言を受け入れなければならない理由はありません。

「ミスについては深くお詫びしますが、そのような暴言はおやめください」と伝え、それでも止まない場合は電話を切ることができます。

ミスとハラスメントは別問題として処理しましょう。

まとめ

カスハラ電話への対応について解説しました。

まずは、相手の言動がカスハラに当たるかどうかの判断をしたうえで、本記事で紹介したフレーズを駆使して対応しましょう。

不当な要求や人格への攻撃には毅然とした態度で関わり、明日から心を痛めずに対応できるように対策してください。

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